(8)投資に役立つ格言集


 投資に役立つ格言集  これを知っておくだけで気持ちが高ぶったとき冷静になれる。迷ったときの手助けになる。

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◆トレンドとサイクル、原因と結果
トレンドは「大事」 → 1回変わると元に戻りにくい大きな変化。
サイクルは「小事(しょうじ)」 → 行ったり来たり変化。タイミングがずれる。

原因は「大事」、結果は「小事」
例:原因は、米国の需要が活発。
結果として、日本、中国、EU、アジアの生産が活発。

中国の経済が悪くなると世界経済悪なるは「小事」
理由:先進国の需要で生産の動きが変動するため、逆向きの動きはない。
2021.4.12記:(神山 直樹:日興アセットマネジメント)YouTubeから
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投資に役立つ相場格言



人の行く裏に道あり花の山

株を買うより時を買え

麦ワラ帽は冬買え

人が売るときに買い 人が買うときには売れ

落ちてくるナイフはつかむな

株の儲けは我慢料

頭と尻尾はくれてやれ

素人がプロに勝てるのは時間である



ブラックスワン

デッド・キャット・バウンス

灰色のサイ(グレー・リノ)



中央銀行には逆らうな

国策には逆らうな

政策に売りなし

天災は買い向かえ 突発事件は売るな




 
利食い千人力

見切り千両

押目待ちの押目なし

もうはまだなり まだはもうなり

売り買いは腹八分

二度に買うべし、二度に売るべし

山高ければ谷深し

行き過ぎもまた相場

株価はもとの古巣に帰る

株価の里帰


ぬれ手にアワはつかめない

辛抱する木に花が咲く

天井三日、底百日

天井三日、底三年


相場の器用貧乏

遠くのものは避けよ

意地商いは破滅の因

小回り三月、大回り三年

下手なナンピンはすかんぴん

買いは家まで売りは命まで





 
株を買うより時を買え → 投資対象の選択は重要である。しかし、それよりも投資の時期を選ぶことの方がはるかに大切だという教え。


漁師は潮を見る → 経験をつめば、ちょうど潮が満ちてくるのを感じるように上げ相場の到来を予知できるようになるという。むろんそれは、単なるカンではなく多種多様の指標や材料を的確に分析した結果というべきだろう。


素人がプロに勝てるのは時間である → プロの厳しい期間ノルマという弱点を知り、時間ノルマのない個人の強さを発揮することが、素人がプロに勝てる唯一の方法である。


相場の器用貧乏 → 目先の小幅な利益は上げ得ても大きな成果は期待できない。しかも相場の上げ下げ両方を、うまく立ち回って手中に収めようとすれば、いかに名人といえども百発百中というわけにはいかない。いつか必ずウラ目が出て、それまでの利益をすっかり吐き出すことにもなる。


遠くのものは避けよ → 自分が理解できない業種の企業(理解しづらい取引手法)は避けたほうがいいという考え方。

意地商いは破滅の因 → 己を知ること、己の弱さを認めることというのは、なかなか勇気がいるもの。買った株が下げたのであれば損切りをして、なぜそうなってしまったのかを検証して次に臨むことが最も成功への近道である。


一文惜しみは天底逃がし → わずかな差を狙いすぎるあまりにエントリーのチャンスを逃してしまうのは本末転倒という意味の格言。


両建て両損 → 両建てをして買い玉、売り玉を上手く外して利益を出そうと思っても、結局はトータルで損失になってしまうことが多い。難易度の高い両建てで利益を出せる人ならば片張りでも十分勝てる実力があるので、わざわざ両建てをする必要はない。


小回り三月、大回り三年 → 短期は3力月、長期は3年間を周期。景気の循環と株価の波動が四半期ごとの決算が3ヶ月、在庫サイクルが3年の波動と言われている。


下手なナンピンはすかんぴん → 特に根拠もないのに損切りをしたくないばかりに下手なナンピンを入れると、最後には手持ちのお金がすかんぴん(スッカラカン)になりますよ、という教え。


買いは家まで売りは命まで → 株価の下落には「底」があるけど、上昇には「天井」がない。ゆえに、買いの損失は家を失うくらいで済むけど、売りの損失はヘタすると命まで失う、ってこと


ブラックスワン → 全ての白鳥が白色と信じられていたのが、オーストラリアで黒い白鳥が発見されたことにより、鳥類学者の常識が大きく崩れることになった出来事から名付けられ、確率論や従来からの知識や経験からでは予測できない極端な現象(事象)が発生し、その事象が人々に多大な影響を与えることを総称していう。


灰色のサイ(グレー・リノ) → 将来大きな問題を引き起こす可能性が高いにもかかわらず、現時点で軽視されがちな潜在的リスクのこと。体は大きくても普段はおとなしいサイが、いったん暴走し始めると誰も手を付けられなくなることに由来する。


デッド・キャット・バウンス → マーケットが大きく下げた後、一時的に起きる反発のこと。英語では「Dead Cat Bounce」(=死んだ猫でも、高いところから落とせば弾む)で、ウォール街で使われる格言の一つ。 

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